留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

大学・大学院・短期大学・専門学校 交換留学・奨学金留学

留学国・地域:スウェーデン・ルンド
学校名:ルンド大学
専攻名:人文学
留学期間:2022年8月~2023年6月
留学形態:交換留学(日本の大学在学中の留学)
奨学金:JASSO 海外留学支援制度(協定派遣)

Q. 留学をしようと思った動機を教えてください。
本籍の大学でスウェーデン語やスウェーデン社会について学んでいる中で、実際にスウェーデンに行って、自分の目でスウェーデンという国を見てみたくなったことが理由です。また、自分の卒業研究のテーマに関係する文献の多くがネットでは手に入らないものだったので、現地で入手するという目的もありました。

Q. 留学先の国・地域、留学先校を選んだ理由を教えてください。
卒業研究のテーマがスウェーデンの対プロパガンダ政策の歴史だったので、スウェーデンのメディア研究の中心であったルンド大学で学びたいと思っていたからです。また、大学のスウェーデン語の授業で使っていた「Nybörjarsvenska」という教科書の舞台がルンドだったので、親しみがあったというのも決め手でした。
Q. 留学に対する家族の反応はどうでしたか。
交換留学ではあるものの、(日瑞の単位認定制度の違いから)卒業が1年遅れることが前提であったため、家族は、「卒業までの学費の見通しがつくならOK」というスタンスでした。JASSOの奨学金が受けられることを説明し、理解してもらいました。留学前から留学中まで、家族には心の支えになってもらいました。

Q. 留学にあたってどのような準備を行いましたか。参考にした情報媒体があれば教えてください。
留学先大学のHP

Q. 準備しておいてよかったこと、また準備すべきだったことなどはありますか。
現地の言葉が話せたおかげで、行政の手続きやスーパーでの買い物で困ることは一度もありませんでした。冬物のアウターやドライヤーなどは現地で買おうと思っていたのですが、日本ほどの品質のものが簡単には手に入らず苦労したので、持ち物をもう少し検討しておけばよかったと思います。

Q. 入学や学生登録の手続き、ビザの手続きなどはどのように行いましたか。
交換留学(協定派遣)での留学だったので、派遣決定までは、本籍の大学の教務とのやり取りがメインでした。現地とのやり取りも、基本的に現地からの指示通りに対応すれば問題なく進みました。留学経験者や大学職員によく取材して、今後求められる手続をあらかじめ把握し、前もって必要な準備をしておくことが大事です。
Q. 留学中の住まいはどのように探しましたか。
留学先の大学の生協が運営している宿舎の中から抽選で決まりました。スウェーデンは住宅不足が深刻で、抽選に漏れるとFacebook等を使い自力で家探しをする必要があったので、各抽選に必死で申し込んでいました。

Q. 語学学習はどのように行っていましたか。
大学の授業も、寮のルームメイトとの会話も英語だったので、スウェーデン人とは極力スウェーデン語で話すよう意識していました。大学のカフェでLanguage Exchangeが毎週開かれており、必ず参加するようにしていました。

Q.留学にはどのくらい費用がかかりましたか。留学の資金調達はどのように行いましたか。
【経費】​計約150万円
渡航費 30万円、留学保険 25万円、家賃 約4.6万円×10か月=約46万円、食費 約4万円×10か月=約40万円、日用品等 約1万円×10か月=約10万円
【奨学金】計112万円(+8万円)
奨学金 8万円×10か月=80万円(+8万円:インフレ補償)、渡航支援金 32万円

Q. 留学中の学校生活はどうでしたか。日本の学校との違いや、海外の学校だからこそ苦労すること、学校生活での楽しみなどを教えてください。
課題として出される文献を基に学生同士でディスカッションをする形式の授業が多かったです。そのため、文献をしっかりと読んで、語彙や内容を理解してから授業に参加しないと、周りが何を話しているか分からないという厳しさがありました。授業は気合いで乗り切れたとしても、学期末のテストで文献の内容を書かされる等の試練があり、文献の解読にかなり時間を使いました。
学生生活は、とにかく自分から積極的にコミュニケーションを取らないと楽しめないです。周りの学生も、気兼ねなくコミュニケーションが取れる人と話したいわけですから、語学力で後れを取っている自覚があれば、受け身なコミュニケーションはやめて、積極的に話しかける機会を作るのが重要です!
Q. 学校外の生活はどうでしたか。寮などでの生活や休日の過ごし方、町の治安などについても教えてください。
平日の夜は、寮でルームメイトと一緒に映画(現地の刑事ドラマやジブリ)を観たり、イタリア人の友達と一緒にイタリア料理(本格カルボナーラなど)を作ったりしていました。週末は友達の家にお酒を持ち寄り、飲み明かすこともありました。日常の小さなやり取りから、文化の違いが感じ取れて面白いです。
秋と春に2週間ほどの休みがあるので、(課題はほどほどに)スウェーデン国内やヨーロッパを旅行しました。

Q. 留学中の生活で大変だったことを教えてください。また、それをどのように克服、対応しましたか。
授業についていくのが大変でした。1学期目は、本籍の大学と単位互換できる授業を取るため、抽選の都合もあり、あまり興味のないテーマの授業を受けることになってしまいました。そのため、文献を読むモチベーションが維持できず、あまり積極的に授業中の議論に参加できないことがありました。
2学期目では、単位互換はできないが、純粋に自分の興味のある分野の授業を取ることにしました。その結果、1学期での語学力の成長もあるかもしれませんが、授業でも積極的に発言できるようになり、授業の後も学生同士で残って議論するようになりました。単純なことですが、自分の留学の目的に立ち返って、目的に合った選択をすることが重要だと気付きました。

Q. 留学を経験してみて感じたこと、学んだことはありますか。留学前と比べて成長した面はありますか。
スウェーデンはとてもいい国でしたが、改めて日本の良さに気づきました。24時間開いているコンビニや飲食店がそこら中にある、郵便物が3日で自宅のポストまで届く、すぐに病院を受診できる…日本では当たり前のこれらのことが、スウェーデンでは当たり前ではありません。逆説的に、これらのサービスはスウェーデン並みの水準でも大丈夫ということなのかもしれませんが、日本の便利さは、世界に誇れると思います。
また、海外の人々が日本に抱いているイメージは概ね好意的なものでしたが、アニメや日本食などの分野が先行しており、産業や政治、社会といった分野で一目置かれているという話はあまり聞けませんでした。スウェーデンの政治や社会は素晴らしいですが、日本のそれも、世界の人々から一目置かれるようなものにしていくために頑張らないとなと思いました。
留学を経て、少し外向的な性格になったと思います。留学に行く前は大勢いる場で初対面の人と喋る(しかも英語・スウェーデン語で!)のは苦手でしたが、留学では、そうでもしないと友達もできず1年が無駄になってしまうので、勇気を出して話しかけるようにしていました。今でも緊張しますが、以前よりハードルは下がった気がしています。

Q. 留学後の進路について教えてください。
国家公務員として働いています。留学でできた友人と仕事で接した機会はまだありませんが、スウェーデン政府の職員等と会った際に留学時代の話をすると、たまにルンド出身の人がいて非常に喜んでもらえるので、行って良かったなと思います。

Q. 最後にこれから留学をする方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。
その国でやりたいこと、経験したいことがある方は、妥協せずにやり切ってください。お金はあとから働けば戻ってきますが、学生時代にその国にいる時間は戻ってきません!
たまには一人になる時間も大切ですが、できるだけ色んな人と話し、交流する機会を持つようにしましょう。自分で納得のいく留学生活になるよう、応援しています!

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。